ちょっと驚きのニュースでした。ボクシングWBCライトフライ級王者の拳四朗…いや寺地拳四朗選手が酩酊状態で他人の家の敷地に不法侵入したうえで車を破壊してしまったという記事。そして12月の防衛戦が開催されないことになってしまいました。残念です。
実際に今回の問題行動を起こしてしまったのは今年の夏のようです。なんで今頃?と思わざるを得ませんが寺地拳四朗選手は今月になって警察から呼び出しを受けるまで自分がした行為についてわかっていなかったようです。それほどに酩酊状態だったのでしょう。最初に記事を見たときは被害者の方と示談がまとまらなければ試合は行われない旨のことが書かれていたので、早く示談してくれないかなぁ…と思っていました。試合が見たかったので。ただよくよく改めて考えてみると怖ろしいことですよね。いや、本当に。なぜなら今回は破壊されたのが車だったわけですが、それが人間である可能性もあったわけですから。
想像するだけで身の毛もよだちます。記憶を失うほどに酩酊状態で理性のなくなった格闘家なんて…。完全に歩く凶器ですね。ただでさえ格闘家の肉体は凶器とみなされるケースもあるというのに。そこまで酩酊状態なら一般人でも逃げるくらいはできそうな気がしなくもないですが…最初の一撃で逃げるまえにKOされている可能性の方が高すぎる。ちなみに↓が寺地拳四朗選手の謝罪文全文になりますが気になる文言があります。
私、寺地拳四朗は、今夏に飲酒を伴う会食後に酩酊状態となり、自宅と間違えて、他人の敷地に立ち入った上に、そこに駐車されていた車を破損してしまいました。今月になって警察から呼び出しがあり、その時点で初めて自分が何をしたのか分かった次第です。被害者の方には丁重にお詫びをして寛大なご配慮を頂き、示談が成立しております。社会人として自覚に欠けた行動であり、次戦の準備をして頂いていた関係各位には、多大なるご迷惑をおかけして誠に申し訳ございません。今回の不祥事を猛省し、自分自身を見つめ直して参ります。この度は誠に申し訳ございませんでした。
(引用: 寺地拳四朗さんの謝罪文)
謝罪文の中の「社会人として自覚に欠けた行動」という部分が少し引っ掛かりました。そこは「社会人、そして一格闘家として自覚に欠けた行動」みたいな感じの方が違和感はなかった気がします。どう考えても社会人としてより格闘家としての心構えの問題の方が大きいと思うのです。自分の肉体が凶器になり得るという自覚。そしてそれを凶器にしないための常日頃の行動。そのあたりの認識が甘かったのではないのかな、と。別に↑の謝罪文で反省の意が伝わってこないというわけではないのですけれど、少し気になりました。
なんにせよ示談がまとまったようでなによりです。そこがまとまらないとどうにもなりませんからね。寺地拳四朗選手は好きな選手なので来月の試合が見られなくなったのは非常に残念です。残念です…が、この記事で書いたようにただの器物破損や建造物不法侵入といった類の話ではなく、根っこの部分ではより危険な行為であったといえるので仕方ないかな。同じことを繰り返さないように今回の件を見直してまた再出発をして欲しいです。もっと有名になりたい!とよく発言をしていましたが…まさかこんなことで有名になりたくはなかったでしょうね。まぁアメリカメディアなどで井上尚弥選手を越える評価を得ることもあるくらいなので知名度はすでに十分でしたが。しかし僕は酒は飲まない人間なのでよくわからないのですが、酒を飲んで記憶をなくすって本当にあるのですね。少し調べてみるとブラックアウトという状態らしいです。
脳が軽い意識障害を起こしている状態。そしてブラックアウトになるのは生涯で一度まで!が医学的常識と。要は一度経験したなら二度とするなということですね。寺地拳四朗選手は生涯で一度のブラックアウトで大失態をやらかした…ということかな。二度目はないと信じたい。繰り返すようならアルコール依存症らしいですし。
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