今月はひきこもり特集をNHKでやっているせいかニュース記事をみていると「ひきこもり」の文字が目に入ることが多い。今日(11/29)の夜も21時から↓のニュース記事で書かれている事例を紹介した特集が放送されるようです。
↑の記事で56歳男性「伸一さん」が衰弱死してしまった例が紹介されていますが男性が「自分の力でなんとかしたい」と支援を拒んだ気持ちはわからなくもないです。こんなことでひとに頼るのは情けない…恥ずかしい…という気持ちがどうしてもチラつきますから。僕もひきこもって二年目くらいに姉から仕事を紹介するからなにがやりたい?と聞かれたときも「いい…」と断ってしまいましたし。自分でなんとかしたいという思いもありましたし、なにより突然過ぎましたからね。いくつかの過程を経て心の準備ができていたら姉のお世話になっていた可能性があったかもしれませんが、精神がひきこもり脱却の準備をできていなかった。まぁ、ひきこもっている時点で情けないし恥ずかしいわけですが…ひきこもりだってさらに情けない恥ずかしいと感じたりすることはあるのです。
伸一さんは「まじめな性格のあまり、できないことをできないと言えない人だった」とありますが、それはどうなのだろう。僕もなかなかにできないと言えないタイプではありますが、真面目だからというよりは「恥ずかしさ・怖さ・情けなさ」などを感じて口に出せない感じでした。ひきこもりになるひとは割と当てはまるひとが多いのじゃないかな。できないことをできないとハッキリと口に出せる心の強さをもったひとはひきこもりになりづらいと思いますし。ただ伸一さんは本当に真面目なひとだったようです。亡くなる直前まで社会復帰のために英文法を勉強していたようで…。英文法を学んだところで社会復帰できるのか?と自問自答しなかったわけがない。自分の行為に意味があるのかわからない状態でも努力を続けられたのが本当に凄い。僕には真似できない…。栄養失調による衰弱死というのもそこまで耐えた精神が凄いと思います。僕ならそうなる前に自死を選んでる気がします。
でも自殺の方法を検索しても楽な死に方とか出てこないですよね。相談サイトがトップにきている時点で簡単には調べられないようになっているのだろうなぁ。僕的には死ぬなら一酸化炭素中毒で楽に…と思っていたのですが、嘘か誠か実は苦しい死に方だと紹介されている記事もありましたし。睡眠薬で熟睡中に一酸化炭素中毒なら苦しくなさそうな気もしますが。いまは死にたい気持ちはないので構わないのですが、いざ本気で死にたくなったときに困りそうだな。
それにしても他にも支援者の方の経験・失敗談が記事に書かれていましたが納得できる内容もあれば首をかしげたくなる内容もありますね。就労を急がせすぎた結果亡くなってしまった…とか。同じ失敗を繰り返さないようにはしているようですが、ひきこもり当事者の心と体の状態を確認せずに事を急いでもなにも良いことはありませんからね。上手くいく場合もあるでしょうけれど、多くの場合は当事者と本音トークをできるようになってからの方が安全だと思います。当事者と本音トークをするまでのハードルが一番高いわけですが、そこを越えればあとは話が早いと思うので。支援者の方もひとりひとりにそんなに多くの時間をかけていられないだろうから仕方ないところではあるのかもしれませんが。ただ僕ならそれなりに本音で話せないようなひとを信頼して頼るのは難しそうだな…とは思います。というより当事者が支援者と本音で話すということ自体が社会復帰の第一歩だと考えていますし。
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