日本学術会議の新会員候補として推薦されたひとの一部を任命拒否したことで菅総理がメディア等から批判されたりしていますね。105名推薦されて99名が任命。別に問題ないようにも思えるのですけどね。全員を任命しなければいけないのなら推薦とか無駄な手続きをやめればいいのに。任命拒否された6名については以下の記事で紹介されていました。
↑の記事を見る限り6人とも科学者ではないようですね。ちなみに日本学術会議は科学の向上発達を図り、行政・産業・国民生活に科学を反映、浸透させることを目的に設立された機関です。その目的からすれば今回任命拒否された6名は必ずしも必要がない気がします。科学の向上のために法学者がそんなに何人も必要か?と考えると疑問符がつきますからね。実際どうかはわかりませんけれど。
僕は日本学術会議がどのような活動をしているのかも知りませんし、その必要性もわかりません。もしかしたら凄く重要な機関なのかもしれない。とりあえず今回の任命拒否の是非についてはフラットな視点で報道などを眺めていたのですが、「学問の自由の侵害だ!」「任命拒否権なんてない!」と主張しているのを見て一気に官邸側を応援したくなりました。学術会議に加盟していないと自由に学問ができないのですか?そんなわけがない。そんなものに加盟していなくても自由に学問を学んでいる人達はいっぱいいます。それに任命拒否権がないのなら勝手に自分達で任命すればいいのではないですか?と。なにか問題が起こればすぐに任命責任をとれ!とメディアや野党に騒がれる総理職ですからね。当然、任命権くらいあって然るべきだと僕は思います。
もっと学者らしく論理的に誰でも納得のできるかたちで任命拒否に反論してくれれば共感できたのかもしれませんが、出てきた言葉が「学問の自由の侵害」ですからね。全く共感できませんでした。今回の件について3人の政治関係者のツイッターでのコメントが以下の記事で紹介されています。
鳩山さんは…正直どうでもいい。ちょっと変な発言の多いひとですからね。小沢さんは…こちらも白いイメージはないんですよね。まぁ↑のコメント内容はそんなに変なことは書かれていませんが。ただ舛添さんのコメントは実体験も添えているので説得力がありますね。自身が東大助教授時代には日本学術会議の必要性を感じなかった、廃止すべきだ、と。
日本学術会議を廃止した方がいいのか廃止すべきでないのかは知識のない僕にはわかりません。ですが学者の立場の視点で必要性を感じていない人達が存在するということは大事なポイントだと思います。学者全てを代表しているような顔をして実は一部の人間が既得権をガッチリ守っている機関ということもあり得る。そもそも日本学術会議が推薦するメンバーの選考基準がちゃんとしたものなのか?という疑問もありますし。他にこんなツイートもありました。
日本学術会議法17条2項は日本学術会議の会員は同会議の推薦に基づいて内閣総理大臣が任命すると定めているが、同会議の独立性を考えれば内閣総理大臣には任命権はあるが任命拒否権はないと解釈すべきである。憲法6条1項により天皇に内閣総理大臣の任命権はあるが任命拒否権はないのと同じ考えである。
— 宇都宮けんじ (@utsunomiyakenji) October 3, 2020
弁護士で政治活動家でもある宇都宮健児さんのツイートです。↑の理屈は通らない気がするのですがね。安倍元総理が批判されていたときに天皇陛下に任命責任を問う声が挙がりませんでしたよね。つまり別次元の話だと僕は思います。
どうやら日本のように国で毎年予算を組んでいる学術組織というのは珍しいようです。他の国では学者が自分達でお金を出して組織を作っている場合が多いと。であれば任命拒否されて官邸前でストライキをしたりするくらいなら日本の学者も自分達で組織を作ればいいのに。
それにしてもまた国会で無駄な質疑応答が始まりそうですね。野党は今回の件を徹底的に追及する!と息巻いていますが…溜息がでます。もっと他のことに力をいれてほしい。コロナで大変な時期なのだから他に力を注ぐべきことがいっぱいあるのでは?と愚考します。
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