いつものようにネット検索していると「ひきこもりの自立支援施設に対して元生徒7人が初の集団提訴」という、ひきこもり当事者としては見逃せないタイトルを目にしました。さっそく記事を開いて確認…の前にまず一つ疑問が。なんで生徒?と。まぁスクールの形をとっているところが多いらしいので先生と生徒という呼び方が自然なのかもしれません。それに指導する側とされる側のポジションも明確になるでしょう。ですが必要なことなのかな。上下関係のない人間対人間の対応で良い気がするのですが。なんでだろうなぁ…少し違和感を感じました。
訴えられているのはワンステップスクールという施設。以前にTVタックルで放映された時の手法があまりに酷いと非難轟々だったところですね。部屋のドアを壊して恫喝して無理矢理に連れ出すという乱暴な手法。ただの犯罪行為です。そういう手法を好意的に放送したりするから勘違い業者がなくならないのでしょうね。
というか無理矢理な手法は不幸な事故が起きかねないので本当にやめて欲しいです。ひきこもりは精神が不安定なところがあるから急に追い詰められたら…とんでもないことをしちゃうかもしれない。ひきこもりは対人恐怖症の可能性が高いのに恫喝するとか悪手すぎる。ファーストコンタクトは大事にして欲しいです。本当に。最初に良好な関係を築ければハードルは一気に下がりますから。まぁその最初の接触が一番ハードルが高いのですけれどね。ひきこもり当事者の精神状態しだいになるので。
引き出し業者の介入で親子関係が絶縁することもあるようです。…でしょうね。精神状態しだいでは強い憎悪を引き出し業者に持つでしょう。それは引き出し業者を連れてきた親にも向かうことは想像に容易い。そして長くひきこもれるような人間は頑固な性質も持ち合わせがちです。ですので親と関係を断つことを一度決めたら関係修復の可能性は限りなく少ないんじゃないかな。ただ関係を断つのは良いほうで、憎しみから暴力に向かう可能性だってなくはない。そういう意味でも引き出し業者は廃業してほしい。やるなら普通の支援でお願いします。
元生徒(?)の人達が今回訴訟に踏み切った一番の要因として、広岡政幸代表の市議選出馬があるようです。当選ならずもわずか7票差という結果。焦りと怒りを覚えたのでしょうね。自分達が悪人だと判断している人間がさらに立場を固めようとしているのだから。僕は広岡代表がどういう人間なのか知りませんので、今回の訴訟でどちらの主張が正しいのかわかりません。でも乱暴な引き出し行為を容認している時点でひきこもりに対する偏った考えの持ち主なんだろうなぁ…。というより施設からの脱走が多発している時点で当事者本人の理解を全く得られてない証拠ですよね。なまじ成功する例があるため、自分達の手法が正しいと勘違いしてしまうんだろうなぁ。
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